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IFA業界事情

成功するIFAのセルフマネジメント

米田メソッド(第7回)
資産形成期の投資を成功に導く黄金律(2)

画像:米田 隆 氏
早稲田大学 商学学術院
ビジネス・ファイナンス研究センター
上級研究員(研究院教授)
米田 隆 氏

1981年早稲田大学法学部卒業後1981年(株)日本興業銀行入行
1991年GLA設立、代表取締役就任、1999年PWM日本証券株式(旧LPL日本証券)会社代表取締役、2007年GLA代表復帰
公益社団法人日本証券アナリスト協会プライベートバンキング教育委員会委員長
2017年12月より常勤にて現職就任

前回に引き続き、投資の黄金律の記述を続けることとします。

(3)積立投資を行う

積立投資には3つの効果があります。第1に、強制貯蓄により元本の形成が確実にできること。第2に、その結果、毎月の可処分所得が強制貯蓄分だけ抑制され、ライフスタイルコスト(=固定制の生活費)を抑制してくれること。実はこうした固定制の支出を抑制するというマネー習慣は、長期でみた資産形成に大きく貢献します。

既述のとおり、今後所得の二極化が加速する中、40歳を超えても実質所得が伸びる人は少数となることが容易に予想されます。しかし、利益の分配について社会民主主義的価値観の強い日本では、米国とは異なり、今後も40歳程度まで子育て時代の負担を考慮し、中核人材であるかないかにかかわらず、すべての人の実質賃金上昇は確保され続けていくでしょう。
ただし、40歳を超えるあたりから非中核人材の実質賃金の上昇率は抑制気味とならざるを得ないでしょう。非連続に経営環境が変わる中で、企業はその損益分岐点をコントロールするため、最大の固定費のひとつである人件費を抑制するからです。個人に残された確実な老後資産形成の方法は、唯一ライフスタイルコストを抑制し、資産運用に充当することです。

しかし、多くの個人は預金口座に振り込まれた月額給与をすべて消費にまわせるものと錯覚し、ライフスタイルコストを継続的に上げてしまいます。この結果、投資元本の形成も進まず、少ない老後資産で継続的に拡大したライフスタイルコストを賄うという厳しい現実に直面することになります。
第3の積立投資のメリットは、IFAが熟知するドルコスト平均法による取得単価の抑制です。

(4)分散投資を行う

4番目の要素が分散投資です。
単に投資対象の数で見た分散ではなく、資産間のリスク相関係数に基づく質に配慮した正しい分散投資であることは言うまでもありません。

(5)長期投資を行う

5番目の要素は長期投資です。

長期投資の第1のメリットは、長期投資による収益の安定効果です。
期待収益率の高い株も、短期保有では大きくマイナスになります。しかし、長期保有により、その本来の期待収益率に利回りは収斂します(平均への回帰)。確定拠出年金運用で採用されているライフサイクルファンドはこうした現象を根拠に提案されています。

もう1つの効果が、複利の効果です。この複利の効果は15年超あたりから大きく運用の成果に貢献してきます。以上から推察できるとおり、若い時期から分散投資への配慮を欠くことなく、期待収益率の高い株式比率を高めた運用ポートフォリオを継続的に保有すれば、所得の二極化でたとえ負け組に入ってもバランスシートリッチになることで、老後に不安のない引退生活を迎えることができます。

(6)必要な見直しを行う

市場の変化に対応し、ポートフォリオのリスク・リターン特性を修正する必要が発生し、これに対応することをリバランスと呼びます。これに対し、投資家自身のリスク許容度の変化に伴い、ポートフォリオのリスク・リターン特性を修正するのがアセット・リアロケーションです。こうしたポートフォリオの入れ替えには売買コストが発生するため、その頻度と最適値からの乖離幅が問題となります。

かつて、私がスタッフと研究した時の調査結果に基づけば、いくつか見解がありますが、特定資産の急成長もしくは急落による歪みの是正であれば、2年ごとに10%超乖離したものを乖離の大きい順に売買し、閾値を超えている資産が無くなったところで終了します。

一方、長期運用によりポートフォリオが当初の設計から歪んでしまっていることの是正目的である場合は、4年ごとに5%または10%の乖離というトリガーを設ける方法もあります。いずれにせよ、実行にあたっては乗り換え勧誘となるため、取引コストの顧客への明示や取引の経済合理性の検証がコンプライアンス上求められます。

(7)長期投資に耐える投資信託の選択

運用会社の都合で投資信託が期限前償還されると、利益が出ている場合、税の繰り延べ効果が遮断され、税金の支払いが強いられることになります。テーマファンドなどを選ばず、十分残高のある長期投資に耐える優良ファンドを選択することが購買代理であるIFAの使命となります。

(8)長期資産形成の伴走者を持つ

市場が生み出す欲と恐怖を乗り越えて投資戦略をやり抜くには、信頼できる資産形成の伴奏者が必要です。IFAこそ、その役割を担うことができます。

行動経済学が、人間の非合理的行動には一定の法則があることを明らかにしてきました。顧客である投資家がこうした非合理的な意思決定の罠に陥らず、本来の投資計画を一貫して遂行できるよう支援する必要があります。
顧客の一時的な感情のぶれに寄り添い、本来の投資戦略をやり抜くよう顧客を支援することはIFAの役割であり、それはAIには到底できないことです。

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