閉じる

閉じる

  • トップ
  • 【2026年】新NISAおすすめ銘柄3選|ランキングの罠と失敗しない証券会社の選び方

【2026年】新NISAおすすめ銘柄3選|ランキングの罠と失敗しない証券会社の選び方

石井直人

IFAナビ運営・編集担当

石井直人

大学卒業後、大手証券会社のリテール営業として、お客様の資産運用と向き合う現場を経験。2019年からは株式会社想研に転職。IFA業界を支援するイベント「日本IFAフォーラム」の企画・運営や、金融業界関係者(IFAや証券会社、運用会社など)への取材などを通じて、IFA業界の内情を知る。現在は IFAナビと、IFA無料紹介サービス「資産運用の無料相談窓口」担当として、お客様の「こんなアドバイザーに出会いたい」という声を聞きながら、投資家と信頼できるIFAとの出会いをサポートする。

2026年を迎え新NISA制度(少額投資非課税制度)が3年目に入るにあたり、
「新NISAのおすすめ銘柄や証券会社を知りたい。」
「新NISAで結局、何を買えばいいのか分からない……。」
そう考えて、「新NISAおすすめ」と検索する方も多いでしょう。しかし、情報があふれる現代社会において、納得がいく答えを見つけるのは簡単ではありません。

この記事では、はじめに「新NISAのおすすめ銘柄」と、「おすすめ証券会社」をお伝えします。そして同時に、新NISAで投資する方に必ず知ってほしい、「おすすめランキングを鵜呑みにすることの危険性」についても解説します。なぜなら、「おすすめランキング」を鵜呑みにして必要以上のリスクを取ってしまい、新NISAで損をしてしまったという投資家が後を絶たないからです。

なお、本記事では『2025年12月の売買データ』を基におすすめ銘柄ランキングを作成しています。これは、「次はこれが来る!」といった不確定な未来予測ではなく、実際の売れ筋データや過去の運用成績が2026年の戦略を立てる上で現実的な指標となるからです 。

ここからは、IFAナビ編集部が「新NISA おすすめ」情報の正しい読み解き方と、ランキングの罠、年代別のおすすめポートフォリオ戦略などを徹底解説します。

ぜひこの記事を、新NISAの銘柄・証券会社探しと相談相手、10年、20年後安心して続けられる「自分だけの運用戦略」つくりの参考にしてください。

【この記事のポイント!】

  • 【銘柄】迷ったら低コストで人気の「eMAXIS Slim 全世界株式」、「S&P500」が鉄板
  • 【口座】取扱銘柄数やアプリの操作性で比較、自分の生活圏に合うポイントも重要!
  • 【戦略】ランキング1位だからと鵜呑みにしない!あなたに最適な投資戦略こそが最重要

「10年先までの運用計画ってどう立てればいいの?自分だけで考えるのは難しそう。」と心配な方におすすめなのが、IFAナビの『資産運用の無料相談窓口』
IFA探しの専門家があなたに最適な専門家を完全無料紹介、面談するかはもちろん自由。

目次

目次を開く

■免責事項

本記事は2025年12月時点の制度情報に基づきます。記事内で紹介する投資信託等の金融商品は、価格変動により元本割れのリスクがあります。本記事は、新NISA利用にあたって参考情報の提供を目的としたものであり、掲載銘柄を推奨するものではありません。最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。

■関連記事はこちら

「新NISAの基本情報」や、「旧NISA制度との違い」、「相談先の調べ方」から知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください。

【この章のポイント!】

銘柄選びの参考にするなら、実際の売れ筋銘柄や市場の評価を参考にするのがおすすめ。この観点で考えるなら、2025年12月のデータから、新NISAおすすめ銘柄はこの3つ。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式
  2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  3. iFreeNEXT FANG+インデックス

支持される理由は『指数連動の分かりやすさ』。Slimシリーズは圧倒的な低コスト、FANG+はコスト高を上回る成長期待が選ばれる理由です。ただし、『ランキング上位=自分に最適』とは限らないため、コストとリスクのバランスを理解して選びましょう。

投資に誰にでも当てはまる正解はありません。最適な銘柄は、その人のリスク許容度やライフプランによって異なります。それを理解した上で、なおNISAでの銘柄選びの参考にするのであれば、多くの投資家に選ばれている客観的なデータ(2025年12月時点)に基づく王道の銘柄がおすすめです。

今回、この記事で新NISAおすすめ銘柄として挙げるのは、

新NISAおすすめ銘柄

の3銘柄です。

その理由は、

  1. 大手証券会社3社(楽天証券、マネックス証券、松井証券)の「いま売れている新NISA銘柄ランキング」で上位にランクインしている銘柄である
  2. 過去の運用実績から、長期的に安定した収益が期待できるとの市場評価が高い

ことです。

ここからは実際の買付ランキングと、市場から高い評価を受ける理由を解説します。

ここでは想研が運営する「新NISAナビ」が公表している、大手ネット証券(松井証券・マネックス証券・楽天証券)の新NISA口座買付金額(2025年12月)データを元に、ランキングを作成しています。

①つみたて投資枠:新NISAおすすめ銘柄TOP3

将来の資産形成の要となる「つみたて投資枠」では、大手3社すべてで、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の2銘柄がTOP3にランクインしています。

順位 銘柄名 信託報酬
(年率)
投資対象 編集部評価
1位
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.05775% 全世界
の株式
(約3,000銘柄)
★★★★★
2位
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.08140% 米国の主要
500社
★★★★★
3位
iFreeNEXT FANG+インデックス 0.7755% 米国
ハイテク
大手10社
★★★★☆

マネックス証券、松井証券の第3位はiFreeNEXT FANG+インデックスで共通ですが、楽天証券では3位に楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドがランクインしました。

この結果から、最近の新NISA口座で多くの人が実際に購入している銘柄が、米国を中心とした世界の株式に分散投資できるオルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)、主要な米国株式に分散投資するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、米国株式の中でも10銘柄の大手テック企業に絞ったiFreeNEXT FANG+インデックスに集中していると言えます。

②成長投資枠:新NISAおすすめ銘柄TOP3

投資信託だけでなく個別株も購入できる「成長投資枠」でも、上位2銘柄はつみたて投資枠と同様の結果です。

順位 銘柄名 信託報酬
(年率)
投資対象 編集部評価
1位
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.05775% 全世界
の株式
(約3,000銘柄)
★★★★★
2位
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.08140% 米国の主要
500社
★★★★★
3位
iFreeNEXT FANG+インデックス 0.7755% 米国
ハイテク
大手10社
★★★★☆

楽天証券、マネックス証券の第3位はiFreeNEXT FANG+インデックスで共通ですが、松井証券の成長投資枠では3位に個別株式の「NTT(9432)」がランクインしました。

この結果から、最近の新NISA口座で多くの人が実際に購入している銘柄が、成長投資枠であってもつみたて投資枠と同様に、オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)中心であると言えます。

なぜこれらの銘柄が多くの投資家に選ばれ続けているのか解説します。

1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

  • 指数:MSCI ACWI(先進国+新興国の全世界株式、約2,000〜3,000銘柄組入れ)に連動
  • 特徴:国・通貨・業種に広く分散され、特定地域の不調の影響を受けにくい

実績と評価要因:世界株式指数は変動こそあるものの、長期的にプラス実績あり。

信託報酬が低コストである点も長期保有に有利。

2. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

  • 指数:S&P500(米国の代表的大型株約500社、時価総額の大部分をカバー)に連動
  • 特徴:米国市場全体の成長を取り込める

実績と評価要因:S&P500は過去数十年で主要先進国の中でも高いリターン実績がある。

信託報酬が低コストである点も長期保有に有利。

3. iFreeNEXT FANG+インデックス

  • 指数:NYSE FANG+(GAFA、テスラ、エヌビディアなど成長IT・プラットフォーム企業10社)に連動
  • 特徴:クラウド・AI・Eコマース・半導体など構造的成長分野に集中投資

実績と評価要因:米国ハイテク産業に投資でき、過去にはS&P500を上回る期間も。

成長性に期待できる、銘柄集中・ハイテク偏重で価格変動リスクは高い。

共通する評価理由

  • いずれも指数連動型で「ファンドマネージャーの目利き」的な銘柄選びではない
  • 信託報酬が低く、純資産総額が大きく、指数との連動が安定している傾向
    ただし、FANG+は相対的に信託報酬が高いが、それ以上の成長性が期待されている
  • 過去の指数実績に基づき、「長期的な収益が期待しやすい」とみなされている
  • 将来のリターンを保証するものではないこと、また、FANG+は、米国ハイテク大手の成長をダイレクトに享受できる魅力的な銘柄ですが、投資対象が非常に限定的で、価格の変動が激しい点に注意。

【注意】ランキング1位=あなたにとっての最適銘柄とは限りません

「ランキングTOP3を買っておけば安心だ」と考えてしまうと、思わぬ損に繋がります。

上に挙げた銘柄はいずれも株式に投資する投資信託であり、人によってはそこまでリスクをとる必要はなかった、債券などを組み入れ、リスクを抑えた銘柄の方が自分の投資目的には適切だったという場合もあります。

実際にこれらの商品を購入すべきかどうかは、ご自身の年齢やライフプラン、許容できるリスクと照らし合わせて判断するべきです。「でも、自分ひとりで投資対象を決めるのは不安が残る……」とお考えなら、専門家の無料相談を利用してみるのがおすすめです。

頼れるアドバイザーをお探しであれば、IFAナビのアドバイザー無料紹介サービス『資産運用の無料相談窓口』をご利用ください。あなたの相談理由やご希望条件に合わせて、信頼できるおすすめのアドバイザーを無料でご紹介いたします。

  • 完全無料(ご紹介や、IFAとのご面談は基本的に全て無料です)
  • 相談するかは自由(ご紹介後、IFAとの面談を無理に勧めることはありません)
  • 相談者満足度80%以上(2025年自社調査より)
まずは自分の悩みに合う
アドバイザーがどこなのか、
無料紹介を受けてみる

【この章のポイント!】

  • 主要なネット証券4社を比較:各社の強みとポイント還元率の違いを一覧で解説
  • 失敗しない選び方5選:取扱銘柄数やアプリの操作性など、見るべきポイントを解説
  • 結論は「生活圏」で選ぶ:人気順ではなく、自分が普段使うポイントや生活スタイルとの相性が最重要

新NISAで買いたい銘柄が決まったら、次はどの証券会社で口座を開くか考えましょう。しかし、銀行・総合証券会社・ネット証券など、NISA口座を開ける金融機関は候補が多くあってどこが良いのか迷いますよね。

結論から言うと、新NISAおすすめの証券会社は「取り扱い商品数が多いか」、「アプリやサポートは使いやすいか」、「普段貯めているポイントと同じ経済圏か」といった観点で選ぶことが重要です。

まずは、大手ネット証券会社で新NISA口座を開設する際の条件やメリットに、どのような違いがあるのか確認しましょう。ここでは、主要なネット証券4社を例として比較表を使って見ていきます。

いずれの証券会社も新NISAで投資することでポイント還元が期待できます。たとえ1%のポイント還元だとしても、長く運用を続ける場合のメリットは馬鹿にできません。ご自身の生活環境に合う証券会社を選びましょう。

証券会社 つみたて
投資枠銘柄数
成長投資枠
銘柄数
おすすめ
ポイント
SBI証券 約280本 約1,500本 三井住友カードを日常使いする人におすすめ。投信保有でVポイントがもらえます。
松井証券 約280本 約1,240本 JCBカード会員におすすめ。投信保有で松井証券ポイントがもらえます。
マネックス証券 約270本 約1,300本 ドコモユーザーやdポイント利用者におすすめ。投信保有でdポイントがもらえます。
楽天証券 約280本 約1,450本 楽天経済圏なら特におすすめ。投信保有で楽天ポイントがもらえます。
  • ※想研が運営する新NISAナビ参照(2026年1月5日時点)

新NISAを始める証券会社選びで失敗しないためには、単純な人気順ではなく、「自分の生活スタイルに合うか」を確認してください。特に注意すべきは以下の5点です。

  • 取扱銘柄数:他の証券会社と比べて少なくないか。選択肢は多いほど、自分に合う銘柄が見つかります。
  • 最低投資額:自分が検討している金額で新NISAを始められるのか。
  • ポイント連携:普段貯めているポイント(Vポイント、楽天ポイント、dポイント等)と連携できるか。
  • アプリの操作性:直感的に操作できそうか。実際にアプリをダウンロードして確認したり、YouTubeで開設動画を見るのがおすすめです。
  • サポート体制:チャットや電話対応は十分か。特に投資初心者にとっては、サポートの手厚さも重要です。

「還元率が高いし、いまならポイントがもらえるから」という理由だけで新NISAの証券会社を選んでしまうと、「普段使わないポイント還元で不便」、「いざ始めてみるとアプリの操作が分かりにくい」など、思わぬストレスを感じてしまいます。長く投資を続ける新NISA口座だからこそ、日々の生活に合う証券会社を選びましょう。

新NISAの「おすすめランキング」を鵜呑みにすると、思わぬ失敗を招くことがあります。後悔しないためのポイントは下記の3つです。

【この章のポイント!】

  • 「自分に合ったリスク」を知る:ランキング上位があなたに最適とは限りません。自分の「リスク許容度」を確認し、それに合わせて銘柄を選びましょう。
  • 「続けるための環境」を整える:長期投資で一番大切なのは、長く続けやすい環境を始めに整えること。コストだけでなく、暴落時も不安にならないか、自分で勉強する時間が取れそうかなどを考え、必要に応じてIFAなどアドバイザーの活用も検討しましょう。
  • 「シンプル」に管理する:分散投資は重要ですが、やりすぎは禁物。あまりに分散しすぎると管理が複雑に。長期運用を続けるならシンプルな銘柄選定を心掛けましょう。

ここまでは、新NISAのおすすめ銘柄や、おすすめの証券会社の選び方を紹介しました。IFAナビの情報以外にも新NISAに関する「おすすめランキング」は多く公開されているため、読者の皆様は買いたい銘柄と証券会社にもある程度目星がついているかもしれません。

しかし、こうしたランキング形式の情報には、「3つの落とし穴」が潜んでいます。この落とし穴を知らずに新NISAを始めると、暴落時に大きな後悔をする可能性があるため、事前にしっかりと確認しましょう。

「ランキング上位の銘柄なら、みんなが買っているから安心」と考え、いきなり運用資金の多くをオルカンやS&P500に投資するのは危険です。なぜなら、どの投資商品が自分にとって最適なのかは、あなたのライフプランやリスク許容度によっても変わるからです。

リスク許容度とは、資産運用において、「投資商品の値動きや損失を、精神的・経済的にどの程度までなら受け入れられるか?」を指します。リスク許容度の考え方を3つの観点から簡潔に整理します。

リスク許容度の考え方

①感情面

「もし資産が値下がりしたときに、どの程度までなら落ち着いて保有を続けられるか」についての許容度です。例えば、資産の評価額が一時的にマイナス30%になっても、心配になりすぎて日々の生活に影響しないか?夜は問題なく眠れそうか?等を事前にイメージしておくべきです。NISAによる資産運用には多くのメリットがありますが、値動きが気になりすぎて、毎日落ち着かないようではいけません。心配になってしまうかも、とお考えの方は、例えば債券を含む投資信託など、値動きが比較的に安定しているファンドも資産に組み入れることなどを検討しましょう。

②金銭面

いわゆる、お財布事情におけるリスクの許容度です。新NISAは非課税で資産運用ができる優れた制度ですが、資産運用である以上、損失が出る可能性があります。そのため、運用を始める前には、今後の生活費や将来のための貯金に影響を出さずに、「いくらまでの損失なら生活が破綻しないか」を考えましょう。現在の貯蓄額やローンの有無、また毎月の収入がどれほど安定しているかによって、リスク許容度は変わります。無理に投資をして、日々の生活が苦しくなっては本末転倒です。まずは「万が一減ることになっても、すぐには困らない余剰資金」がいくらあるかを整理しましょう。

③投資期間

「いつ、何のために、資産運用しているお金なのか」という目的も、リスク許容度に大きく関わります。例えば、老後資金のように20~30年と長期間運用するなら、一時的に値下がりしても回復を待つことができます。一方、数年後の住宅購入や教育費のための運用であれば、大きなリスクは避けて手堅い運用が必要となります。このように投資期間によっても受け入れられるリスクは変化します。

まとめ

自分の「リスク許容度」が正しくわかると、例えば「株式を多めのリターン重視か」、「バランス型投信で安定重視か」と、自分に最適な運用商品が見えてきます。資産運用で一番大切なのは、一時的な値動きに一喜一憂せず、長期目線で運用を続けることです。新NISAにおいても、ランキングだけで買う商品を決めるのではなく、自分のリスク許容度に合わせて投資商品を選びましょう。

「ネット証券で、ランキング上位で低コストのインデックスファンドを選べば完璧!」という意見は、今や投資のスタンダードです。確かに、長期投資においてコストを最小限に抑えることは、リターンを最大化するための鉄則と言えます。

しかし、自力運用には「すべての決断を自分一人のメンタルで支え続けなければならない」という、数字では見えない落とし穴があります。

①暴落は忘れたころにやってくる

資産運用を10年、20年と続けていれば、いつかはリーマンショック(2008年)やコロナショック(2020年)、令和のブラックマンデー(2024年)のような急激な市場変動に直面します。コストを抑えて自力で運用する場合、こうした局面でも一人で不安に耐え、情報収集し、冷静な判断を下さなければなりません。

これは例えるなら、「ガイドなしの世界一周旅行」のようなものです。順調な時はコストがかからず快適ですが、常にルート確認や宿泊先の予約は自分で行う必要があり、万一トラブルに巻き込まれても自分で解決することになります。こうした手間も楽しめるタイプの方は何の問題もありませんが、もし不安を感じ、途中で面倒に感じてしまう可能性がある場合は、事前に頼れるアドバイザーを探しておく方が無難でしょう。資産運用で避けるべき失敗は、暴落そのものではなく、暴落の不安に負けて途中で投げ出してしまう(パニック売り)なのです。

②過去データに学ぶ継続の価値

では、そうした暴落を乗り越えて「じっと持ち続けた人」はどうなったのでしょうか。過去20年のデータを見てみましょう。

年月 日経平均株価
(日本)
S&P500
(米国)
2005年12月 約16,000円 約1,250ポイント
2015年12月 約19,000円 約2,000ポイント
2025年12月 約50,000円 約6,900ポイント
  • ※数値は概算です。過去のデータであり、将来の成果を保証するものではありません。

この期間中には、上でも挙げたように何度もマーケットの急変動がありました。しかし、過去のデータでは長い目で見れば市場は成長しています。これからも、もし同じように相場が変動しつつも世界の経済が成長していくと考えるのならば、資産運用で一番大切なのは、「暴落時にパニックにならず、冷静になって、資産運用を長く続けること」なのです。

③冷静さの維持にはアドバイザーへの相談も有効

「一人だと不安になりがちで、ついつい相場状況ばかり見てしまいそう…」という方は、プロ(FPやIFA等)のアドバイスを受けるのも一つの手です。いざという時に頼れる専門家を探しておけば、不安に感じたときにすぐに相談できます。

「プロは相談料を取られるのでは?」と心配される方にはIFA(独立系アドバイザー)がおすすめです。IFAは金融商品仲介業者なので、多くの場合お客様から直接相談料をいただくのではなく、証券会社からの報酬で運営されています。また、FPにはできない、具体的な銘柄の提案もできるのがIFA、つまり金融商品仲介業者の特徴です。

中級者以上の方は、コストを最小限に突き詰めるのもおすすめです。しかし、もし「自分だけで判断するのは不安……」と感じるなら、プロのアドバイスという「安心」を味方につけるのも、大切な資産を守るためのとても賢い戦略と言えるでしょう。

新NISAのおすすめランキングを見て、「分散投資が大事なら、上位10位まで全部買えば良いだろう」などと考える方もいるでしょう、これも大きな落とし穴です。

1.「分散」したつもりが、実は「集中」している?

例えば、ランキング上位の常連である「全世界株式(オルカン)」と「米国株(S&P500)」を両方買ったとします。一見、投資先を分けているように見えますが、実は中身が「アメリカの巨大IT企業」で重複しています。「分散したつもりが、実は特定の商品に偏っていた」という状態は、相場が下がった時にすべての銘柄が一緒に暴落してしまうため、リスクヘッジになりません。

2.「複雑すぎる管理」は挫折の元

10本以上の銘柄をバラバラに持っていると、自分の資産が全体でいくらプラスなのか、どこにリスクが偏っているのかの把握が難しくなります。

暴落が起きたとき、どの銘柄を取捨選択すべきか管理できるよう、「管理不能」にならないよう心がけましょう。

【注意】「この3つの落とし穴、自分は大丈夫?」と不安な方へ

「ランキング1位を買えば安心」、「手数料が安ければOK」という思い込みは新NISAの失敗に繋がりかねません。こうした落とし穴への対策が不安な方は、一度プロのアドバイザーに相談してみることをおすすめします。

自分で最適なアドバイザーを探すのが手間に感じる場合は、IFAナビの紹介サービスをご利用ください。IFAナビなら、あなたにぴったりなアドバイザーを無料でご紹介します。

IFAに無料相談して、
自分だけの運用戦略を作る

【この章のポイント!】

新NISAの運用は、ランキング上位銘柄を並べるのではなく、自分の「目的」や「年代」に合う商品の組み合わせ(ポートフォリオ)を作ることが重要。
ここでは「コア・サテライト運用」という考え方に基づき、初心者でも真似しやすい3つのモデルケースをご紹介します。

人によって「いつまでに、いくら準備したいか」という資産運用の目的(ゴール)は異なります。そのゴールに合わせて、リスク(振れ幅)とリターン(期待できる収益)のバランスを調整しつつ、一度にすべての商品が暴落しないようリスクを別々に分散するための作業が、ポートフォリオ作成です。

ここからは年代別の例を紹介しますが、一番大切なのは「そのお金をいつ、何に使うか」という目的です。たとえ20代の方でも「3年後の結婚資金」を運用するなら、暴落のリスクがある積極的な運用は避けるべきだ、といった視点を持ちながら参考にしてください。

【参考】知っておきたい戦略:「コア・サテライト運用」

具体的な例を見る前に、プロも実践する「コア・サテライト運用」という考え方を簡単に解説します。簡単に言うと、資産の配分を考える際に、資産運用の中心となるまとまった資産と、それ以外のいくつかの資産に分けて投資をするという考え方です。

  • コア(核):主に、資産全体の7〜9割を占める「守りの要」。バランス型ファンドなど投資対象が分散されていて、比較的に安定した運用成績が見込めるインデックスファンドなどで、長期・着実に育てます。
  • サテライト(衛星):資産の1〜3割で運用する「攻めのアクセント」。海外株式や高配当株などで利益の上乗せを狙ったり、株主優待や好きな会社の応援など投資の楽しみをプラスします。

この2つを分けることで、大切な資産を守りつつ、効率よく増やすことができます。

ターゲット:老後資金などを目的に20年以上の長期運用を目指す方
(リスク許容度:高)

効率とモチベーションを両立する積極プラン
投資枠・銘柄 配分 狙い(役割)
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) 80% 【コア】これ1本で米国中心に世界中の成長を効率よく取り込む
NASDAQ100 / FANG+ 等の成長株指数連動インデックスファンド 10% 【サテライト】米国ハイテク株の爆発力でリターンを加速
米国高配当ETF(VYMなど) 10% 【サテライト】配当金で「投資の成果」を実感する

ポイント

運用期間を長く取れる若い方なら、万一リーマンショックのように暴落があっても、「10年後くらいに上がるまで続けながら待とう」と余裕を持って運用出来ます。そこで、オルカンを主軸に据えて米国株中心に長期的な高いリターンを目指しています。

Q. なぜ高配当ETFを10%だけ入れるの?

理由は大きく2つ、「暴落時のパニック売り防止」と「将来に向けた予習」のためです。

①暴落時の「心の支え」になる

資産が大きくマイナスになった時、配当がない銘柄だけだと「これ以上損をする前に売ってしまいたい」という不安に襲われがちです。しかし、少しでも現金(配当)が定期的にお財布に入ってくる実感が持てれば、「今はマイナスだけど、配当をもらいながら気長に待とう」と冷静になり、投資を諦めずに済みます。

②将来の「出口戦略」の練習になる

退職が近づく50~60代では、安定感のある「配当重視」の運用に切り替えていく必要がありますが、その時に初めて未経験の銘柄を扱うのは不安なものです。若いうちから配当重視の銘柄も持っておくことで、値動きのクセや配当の仕組みを肌で理解でき、将来のスムーズな資産移行に役立ちます。

ただし、資産形成の効率を最優先し、複利効果を最大化させたいのであれば、分配金を出さずに再投資される『オルカン』や『FANG+』のみに絞る方が合理的です。効率を突き詰めるか、配当という実感を優先するか、自分の性格に合うスタイルを選びましょう。

また、数年以内に使う予定があるお金(結婚、住宅購入頭金など)は、このプランとは別に現金や、安全性・流動性の高い資産で持っておくのが鉄則です。

ターゲット:教育費の出口が近く、自分たちの老後も備えたい方
(リスク許容度:中)

教育・老後資金を両立するバランスプランの一例
投資枠・銘柄 配分 狙い(役割)
eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) 50% 【コア】長期成長の土台
国内債券インデックスファンド /個人向け国債(NISA外) 30% 【コア/守り】暴落時のクッション。換金性の高さも重視
日本高配当株 20% 【サテライト】配当金を教育費や生活のゆとりに活用

ポイント

40〜50代は、資産を「使う時期」が刻一刻と近づく年代です。 万一、教育費の支払いなどの直前に暴落が起きても慌てないよう、値動きが落ち着いている国内債券インデックスファンドや、安全性が高い日本国債を3割確保し、精神的な安定と着実な成長を両立させます。すべてをNISA口座内だけでなく、口座外の現預金を含めた「資産全体」で守りを固めるのが鉄則です。

ターゲット:退職金や年金を補完しながら、資産を取り崩して使いたい方
(リスク許容度:低)

守りながら増やす資産寿命延長プランの一例
投資枠・銘柄 配分 狙い(役割)
バランス型ファンド(4資産均等型等) 60% 【コア】徹底した安定運用で資産寿命を延ばす
国内債券ファンド 30% 【守り】安定運用で、暴落から元本を守る
日本高配当株・REIT 10% 【サテライト】年金の補助として現金収入を受け取る

ポイント

「増やす」から「守りながら使う」へシフトします。資産総額の4%ずつ取り崩せば30年以上資産が枯渇しにくいという「4%ルール」を意識し、値動きの激しい株式の比率を下げて、安定性を最優先にしたプラン例です。

このプランの期待利回りは年2.5〜3%程度と、4%には少し届かないかもしれません。しかし、収入が減る60代からは必ずしも運用利回りで4%稼ぐことよりも、いざという時のために安定性の高い資産を持つことが重要です。値動きの激しい株式比率を抑えることで、暴落時のパニック売りを防ぎ、結果として資産寿命を延ばすことを優先にしたモデルです。

  • ※この数値は過去の市場データから算出したイメージであり、将来の運用成果を保証するものではありません。

まとめ

この章では、年代別の新NISAおすすめ運用ポートフォリオをご紹介しました。しかし、同じ年代でも保有金融資産額や年収、資産運用の目的、リスク許容度は人によって異なりますから、あくまでここでご紹介したポートフォリオは一例にすぎません。自分に最適な運用ポートフォリオを考えるためには、ご自身の状況と考えに当てはめて考えることが不可欠です。

また、ポートフォリオは一度作れば終わりではありません。数年後に配分が崩れた際、いつ、どう調整(リバランス)すべきなのかも考える必要があります。迷った際は、ファイナンシャルプランナーやIFAといった資産運用アドバイザーに相談するのが成功の近道です。

【この章のポイント!】

  • 自分に合う相談先を知る:新NISAを一人で続けるのが不安な場合、プロへの相談がおすすめ。相談先は「銘柄提案の有無」や「伴走の長さ」で選びましょう。
  • 窓口別の特徴を比較:銀行・証券会社はグループでの包括的なサービス提供、FPは家計全体の計画、IFAは長期の個別運用サポートに向いています。
  • 「安心感」を基準に選ぶ:暴落時などに冷静な判断を支えてくれる、自分にとって心地よいパートナーを見つけることが大切です。

新NISAの相談先として代表的な「銀行・大手証券」、「FP(ファイナンシャルプランナー)」、「IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)」を比較しました。

比較項目 銀行・大手証券 FP IFA
具体的なNISA銘柄提案
(ただし銀行は個別株式の提案不可)
×
(原則不可)
取扱商品数 ×
(提携証券会社、主にネット証券の幅広い商品から提案可能)
担当者の継続性
(数年で異動する場合がある)※1

(長く付き合える)

(原則異動がなく一生涯)
主なコスト 商品手数料 相談料 商品手数料※2
こんな人におすすめ 対面で普段使っている金融機関で相談したい 家計全体の計画を立てたい 自分に合う銘柄提案と、長期の伴走を両立したい
  • ※1 銀行・証券会社でも、近年は異動のない営業員が増えているケースもあります。
  • ※2 主にお客様から直接相談料をいただくのではなく、証券会社等からの報酬で運営される仕組み。一部のIFAは相談料や年間の顧問料がかかる場合もあり。

どの窓口であっても、アドバイザーの最大の価値は、暴落時などの「ピンチの時に相談できること」にあります。

一人で運用していると、悪いニュースに惑わされて「今すぐ売らないと損をする!」とパニックになりがちです。そんな時、適切なアドバイザーがいれば以下のようなサポートが受けられます。

  1. 客観的な助言:「過去の暴落時も、ここで耐えた人が報われています」とデータで示してくれる
  2. 現状の再確認:「今の価格変動は、当初のライフプランの想定内ですよ」と声をかけてくれる
  3. 見直しの提案:「不安なら、リスクの低い商品へ配分を見直しましょう」と具体策をくれる

アドバイザーの中でも特にIFAが注目されているのは、長期の伴走に適しているからです。

新NISAは10年、20年と続けることを前提とした資産運用です。長く続けていれば、1度や2度は大きな相場の転換に直面することもあります。そんな時に、「何かあったらこの人に相談しよう」と思える相手がいることは、大きな心の支えになります。

銀行や証券会社の担当者は、数年で異動になってしまう場合がありますが、IFAには原則として転勤がありません。また、特定の金融機関に所属しないため、ノルマに縛られない中立的な立場だからこそ、あなたの人生の節目に寄り添ったアドバイスを長く受け続けることができるのです。

■「自分に合うIFA」を無料で探しませんか?

「IFAが心強いのはわかったけれど、どう探せばいいの?」と思われますよね。実は日本には600登録以上のIFAが存在しますが、得意分野は人それぞれ。自力で自分にぴったりの一人を探し出すのは、意外と大変な作業です。

そんな時は、IFAナビの「資産運用の無料相談窓口」をご活用ください。

  • 最適なマッチング:あなたの条件に合うプロを厳選してご紹介
  • 完全無料:紹介料や相談料の負担は一切なし
  • 納得の選択:紹介後に面談するかどうかは自由

新NISAの不安をプロへの相談で安心に変えませんか?まずは一度、お気軽にお申し込みください。

最短1分で完了あなたに合うIFAを無料で探す

  • ※IFAは、主にお客様から直接相談料をいただくのではなく、証券会社等からの報酬で運営される仕組みです。ただし、一部のIFAは相談料が発生する場合もあります。また、IFAが仲介する金融商品には、通常の購入時と同様に信託報酬などの間接的なコストが含まれます。

検索サイトでよく調べられている、新NISAに関する「本当の疑問」にお答えします。

Q.新NISAを「ほったらかし」で運用するのにおすすめの銘柄は?

A.

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」や「S&P500」が王道です。いわゆる「オルカン」や「S&P500」は、低コストで数千社に分散投資ができるため、一度設定すれば20年、30年と手をかけずに運用するのに最適です。銘柄を頻繁に入れ替えるよりも、こうした優良なインデックスファンドを「持ち続ける」ことが、成功への一番の近道です。

Q.月1万円を20年間積み立てると、いくら位になる?

A.

年利5%で運用できた場合、合計で約410万円になる計算です。

  • 元本: 240万円
  • 運用益: 167万円(非課税メリットにより全額受け取り可能)
  • 貯金との差: 投資をしない場合に比べ、資産が約1.7倍に増える可能性があります。

Q.話題の「NISA貧乏」にならないための対策は?

A.

生活防衛資金(生活費の3〜6ヶ月分)を確保してから、余剰資金で始めることです。
「NISA貧乏」とは、投資に回しすぎて日々の生活が苦しくなったり、急な出費で含み損の時に売却せざるを得なくなったりする状態を指します。投資はあくまで「余裕資金」で行うのが、精神的にも家計的にも長く続ける秘訣です。

Q.新NISAをやめたほうがいい人の特徴は?

A.

「数年以内に使う予定のお金」で投資を考えている方です。新NISAは10年以上の長期運用でこそ威力を発揮します。1〜2年後に使う予定の結婚資金や住宅購入資金などを投資に回してしまうと、暴落時に元本割れをした状態で現金化しなければならないリスクが高まります。目的と期間を明確にしてから始めましょう。

資産運用でお悩みの方へ
無料相談サービスとは?

詳しくはこちら

記事一覧

NISA・iDeCoの活用術
資産運用の始め方・相談ガイド
投資の基本・はじめての資産運用
ファイナンシャルプランナー(FP)相談のポイント
退職・老後など人生イベント別
資産形成対策
年代別のおすすめ運用方法
資産額別のおすすめ運用方法
保険の見直しや資産運用との関係
資産運用のよくある失敗事例と
その対策
富裕層のための資産運用・
節税対策

資産運用のお悩みを、今すぐ解決するなら IFAナビ×資産運用の無料相談窓口資産運用のお悩みを、今すぐ解決するなら IFAナビ×資産運用の無料相談窓口

資産運用のお悩みを、今すぐ解決するなら IFAナビ×資産運用の無料相談窓口資産運用のお悩みを、今すぐ解決するなら IFAナビ×資産運用の無料相談窓口